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10月24日の夢(床掃除) [夢]

 会社で暇をもてあましていると、フリーのライターがやってきて、隣に座った。彼女が上司と打ち合わせをする間、ぼくはなんとなく彼女の原稿を手に取って眺めるうち、無意識に原稿の校正を始める。それはA5判四ページの冊子になっていて、書いてあることが動画として見える。男女のカップルが湘南の遠浅の海の中で遊んでいる動画だが、二人の姿が見たことのない文字になっている。これは明らかに誤植だ。一つでも誤植を発見したことで、自分がまだまだ会社に貢献できることを証明できてうれしい。ライターはぼくに「やはり現場によく取材に行かれるんですか」と質問する。ぼくは「いやあ、六十代の前半くらいまではよく行きましたが、今は体力的に無理ですよ」と答える。
 オフィスの床は土間である。その土間の真ん中にゴミがいくつも落ちている。しかも、割れたガラス瓶のかけらで、とても危険だ。ぼくは棒の先に金属の部品のついた道具で、それをかき集める。かたわらで社長がスタッフと立ち話をしながら、自分の靴でやはり落ちているゴミをかき集めている。ぼくは社長に「それはぼくがやりますから」と言う。
 そのためにも箒が欲しい。総務の社員に箒のありかを尋ねようと駆け出すが、あいにく電話中だ。戻りかけると、壁にさまざまな箒がいくつも立てかけてあるのを発見する。ぼくはその一本を選び、勇んでゴミのある場所へと戻る。
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10月15日の夢(ニュースリリース) [夢]

 今日と明日で締め切りの差し迫ったニュースリリースを二本書かねばならない。当然徹夜だと思う。土曜の夜に出社する。会社には二つのオフィスがあり、最初の部屋はスチールのデスクが左右に並んでいる。そこにもぼくのデスクがあるが、今日はそこを使わないので、黙って通り過ぎる。
 次のドアを開けると、そこは海岸である。大きな波がざぶんと打ち寄せ、日差しに照らされた砂浜は焼けるように熱い。
 さらにドアを開けると、制作部のオフィスである。奥の列の二番目がぼくのデスクだ。だが、ぼくが長期間出社しなかったため、そのデスクをデザイナーが使用していたらしく、デザイン用紙が勝手に置いてある。デザイナーはぼくを見て、「やあ、申し訳ないが、ちょっと借りていたよ」と言う。ぼくは彼に手を貸して、たくさんの書類の山を片付けようとする。だが、彼の湯飲みに入っていたお茶がこぼれて、用紙の一つにオレンジ色の丸い染みがついてしまう。ぼくは謝罪し、彼はぼくを許してくれた。
 ニュースリリースの一つは大相撲に関するものだ。ぼくのデスクには最新式の薄型モニターがあり、部屋の天井からも大型モニターが吊り下がっている。ぼくはデスクのモニターで今日の横綱の相撲を再生しようとする。パソコンのキーボードをたたくが、選局と時刻の調整に手間取る。おまけに、間違って、天井の大型モニターに再生してしまったりして、なかなかうまくいかない。
 時計を見ると、もう深夜の11時過ぎだ。横綱に電話インタビューしなくてはいけないのだが、あまり遅い時間では、翌日の取り組みに影響するからと、親方に怒られそうだなと思う。それにしても、ぼくがいきなり横綱に電話したら、みんな驚くだろうな。並行してもう一本のリリースも書かなくてはならないし、とにかく急がなくては。
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10月14日の夢(お湯で編集) [夢]

 アパートの六畳間でぼくは若い男女二人と編集の仕事をしている。どうやらぼく以外の二人は恋人どうしらしい。ぼくはそれを承知の上で、取材に必要な資料を手際よく作っていく。まず熱いお湯を薬缶からひょうたん型の徳利に注ぐ。お湯が足りないかと思ったが、意外に徳利の口元まですぐにいっぱいになったので、機嫌よく徳利に蓋をする。赤さびの交じる濁ったお湯である。次に本棚の下段に差し込まれたファイルにお湯を注ぐ。隣にとても大事なファイルがあるので、それを濡らさないかが心配だ。ぼくたちは詩人の故秋谷豊さんの本の編集をしているらしい。
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10月12日の夢(カセットテレコ) [夢]

 カセットテープレコーダーの再生を終わり、停止ボタンを押したのに、まだカセットはしゃべり続けている。困って、カセットテープを取り出す。しばらく沈黙していたが、またしゃべりだした。見かねて、傍らにいた老女が電源を切ってくれる。それでもカセットはしゃべり止めない。
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10月6日の夢(壁の穴) [夢]

 コンサートを聴きにホールのロビーに到着した。既に何人かの聴衆がロビーの椅子に腰かけて開演を待っている。壁には円形の穴があいており、その向こうは海らしい。ときどき真っ白な泡を吹いた大波が、その穴からロビーに猛烈な勢いで打ち寄せてくる。しかし、ここにいる誰もどうすればホールに行けるのかわからないままだ。
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10月2日の夢(オーディション) [夢]

 ぼくの女友達は毎年、スターを発掘するためのオーディションに応募している。彼女に付き合って、ぼくも演技をしてみせる。その結果を知らせに審査員が、ぼくらのいるビルにやってきた。彼は女友達ではなく、ぼくがオーディションにパスしたと告げ、衣装を一式どさっと床の上に置く。ぼくは辞退したい。だがせっかくだから、演技たっぷりに辞退したいと思う。衣装をわざとらしく布でくるんでいると、審査員が不審な顔で「何をしているのか」と尋ねる。ぼくは「もう七十歳だから、お断りしたいのです」と、最後の決め台詞を言おうとするが、フロアには事情を知らない若者たちがぎっしり詰めかけていて、ぼくが演技するスペースがない。
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10月1日の夢(白い花) [夢]

 小さな子供を連れて、夜の街を散歩している。一角に越してきたばかりの若い夫婦連れがいる。ものづくりを生業にしているらしい。その家の前には雪が積もったかと見まがうばかりの白い花が咲いている。子供とその花にそっと触れてみる。
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9月25日の夢(鍵のかかった部屋) [夢]

 ホテルの部屋の鍵を一人の男性客と支配人が開けようとしている。だが、開かない。カードキーの手書きの文字が読み取れず、別の部屋の鍵なのかもしれないのだ。ぼくの部屋はカードキーには608と書いてあるようだが、はっきりしない。でも、試しにカードキーを差し込むと、すぐに開きそうだ。
 そのとき支配人がぼくに尋ねる。「あなたの自慢は何ですか?」 ぼくは答える。「ぼくの自慢は常に二番だったことです。小学校ではクラスで二番。今は会社で編集長をしていて、社長の次に二番です。それがぼくの誇りです」。支配人はからからと笑い、「よろしい」と言う。無事に鍵が開くと、支配人は「この部屋はホテルで二番目に広いんです」と言う。だが、部屋の中は濁った水でいっぱいだった。
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